2023-06-06
土地の購入を検討していると「気になる土地が要セットバック物件だった」という場合があります。
セットバックが必要な土地を購入する前に、セットバックについて正しい知識を身につけておきましょう。
今回は、セットバックの概要と条件、セットバックが必要な土地を購入するときの注意点を解説するので、ぜひご一読ください。
セットバックとは、建物を建てる際に土地の境界線から一定の間隔を空けることです。
一般的に、セットバックは前面道路の幅員を広げて接道義務を果たすことを目的としておこなわれます。
接道義務とは、建築基準法に記載されている「建物のある土地は道路に2m以上接しなければならない」という規則のことです。
建築基準法では、幅員4m以上を「道路」と定義していますが、4m未満の場合でも条件を満たせば「みなし道路」として扱われます。
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建物を建てる土地には接道義務がありますが、セットバックのために提供される土地の幅は、道路を挟んで向かい側にある土地の状態によって異なります。
向かい側に建物がある場合は、幅員4mの条件を満たせば良いため、土地を平等に提供することが一般的です。
ただし、道路の形状が複雑な場合は、住民同士で話し合いをして提供する幅を決めるケースもあります。
向かい側が川・崖の場合は、自身の土地だけで幅員4mの条件を満たさなければならず、より多くの土地を提供する必要があります。
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基本的に、セットバックするための工事費用は、土地の購入者が負担しなければなりません。
ケースバイケースですが、30万~60万円程度の工事費用が必要であると言われています。
また、セットバックした部分には利用制限が発生することにも注意しましょう。
セットバックした部分の所有権は敷地の所有者にありますが、門柱や擁壁などを設置することは認められません。
くわえて、固定資産税の非課税申請も忘れないようにおこないましょう。
分筆をしない限り、セットバック部分の所有権は敷地の所有者にあります。
セットバックの工事をおこなえば自動的に非課税となることはありませんので、所有者自身が申請をおこなう必要があります。
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今回は、セットバックの概要と条件、土地を購入するときの注意点を解説しました。
家を建てるためにセットバックが必要な場合には、土地の購入者がその工事費用を負担しなければなりません。
そのままだとセットバック部分に固定資産税が課税されるため、忘れずに非課税申請をおこないましょう。
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