2023-05-30
今まで住んでいた家を売って新しい家に買い替える際にとくに注意したいのが、住宅ローンの残債についてです。
家に残債がありながら新しい家を購入する場合は、どのような方法で資金調達をすべきか考えておくことが大切です。
ここでは、ダブルローンとはどのようなものか、利用条件や利用時のメリット・デメリットとあわせて解説します。
ダブルローンとはその名のとおりローンを二重で利用している状態を指し、家の買い替えの場合は住宅ローンを2つ利用することを言います。
住み替えをする多くの場合、住んでいる家を売却して得たお金を住宅ローンの返済にあてて、新しい家を購入します。
逆に、家を売る前に新しい家を購入した場合で、今までのローンの残債があるまま新しいローンを組み、二つのローンを組んだ状態をダブルローンといいます。
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住み替えの際にダブルローンを組む場合、今までと同じ金融機関を利用するのと異なる金融機関を利用するのとでは、それぞれ異なる条件があります。
同じ金融機関でローンを組むための条件は、現在の借入残高が担保となっている物件の評価の50~70%以内であることです。
また、今までの家を定められた期間内に売却するか、売却できない場合に金融機関が指定した要件を受け入れること、これらの条件が挙げられます。
一方、異なる金融機関でローンを組む際には、新しくローンを利用する金融機関が実施する審査をクリアするのが条件です。
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住み替えのためにダブルローンを利用する大きなメリットは、家を売却する時期に間に合うように新居を購入する必要がない点です。
焦ることなく時間をかけて新しい家を探せるので、気に入った物件を購入することができます。
また、新しい家が見つかってから住み替えれば良いので、仮住まいを用意する必要がなく、ムダな出費を抑えられる点もメリットです。
一方、デメリットとして住宅ローンが二重になるので返済額が増える点が挙げられ、家の売却額や月々の返済額など、前もって綿密な資金計画を立てることが必要です。
他にも、ローン残債のある家を資金調達のために賃貸物件として利用できない、今まで住んでいた家の住宅ローンは控除が受けられなくなるなどのデメリットがあります。
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