2023-05-23
中古マンションを購入する前に、耐震基準に適合しているのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、耐震基準とは何か、購入を検討している物件の適合状況の確認方法をご紹介します。
中古マンションの補強履歴のチェックポイントもお伝えしますので、マンションの購入前にぜひお読みください。
耐震基準とは、建築基準法に定める、地震などの揺れに対する耐性の基準です。
現在は、1981年6月からの新耐震基準に適合するようになっており、それより前に建築した物件は旧耐震基準に適合しています。
見直しのきっかけは、大規模地震による建物被害です。
旧基準では震度5の地震でも倒壊しない強度を求めていましたが、宮城県沖地震(1978年)の甚大な被害を受け、新基準では震度6強から7まで強度を引き上げました。
新基準は旧基準よりも強度を高めているため、価格も高額になります。
また、1971年の旧基準よりも前に建築した物件は、横方向の強度が不十分なため危険です。
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中古マンションの耐震基準は、建物登記簿謄本の新築日から算出した築年数では判断できません。
どちらの基準に適合しているかの確認方法は、建築確認済証または検査済証でおこないます。
建築確認済証とは、着工前の確認検査に合格している証明であり、検査済証は図面どおりに建築してあるかを確認する完了検査をクリアした通知書です。
交付した日付が1981年5月末日までになっている場合は旧基準、同年6月1日以降であれば新基準に適合していると判断します。
通常、購入前に中古マンションの建築確認済証などは確認できないため、不動産会社の担当者に問い合わせるなどして確認しましょう。
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中古マンションが旧基準に適合しているときは、補強工事により強度を高めている場合もあります。
補強工事は、所有者の合意や管理組合の総会での承認があれば施工できることから、不動産会社経由で管理組合に依頼し、確認させてもらいましょう。
チェックポイントは、補強工事の履歴と今後の大規模修繕計画、およびその内容です。
工事により、揺れに対する耐性がどの程度向上したのか、新基準を満たしているかなどをチェックします。
今後の大規模修繕計画は、工事内容にくわえ、定期的な見直しをおこなっているかもポイントです。
あわせて、修繕積立金の見直しの有無や工事を賄えるかも確かめましょう。
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中古マンションを購入する前には、適合している耐震基準を確かめると安心できます。
建築確認済証の交付日が、1981年6月1日より前は旧基準、それ以降は新基準に適合です。
補強履歴や今後の大規模修繕計画などもチェックすると、強度を高めていることが把握できるため、不動産会社を通じて問い合わせましょう。
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