2023-03-21
不動産購入の際にしばしば利用される住宅ローンには、融資を受けるためにさまざまな条件が設定されています。
そのため、申し込み時の年齢や収入などによっては希望したローンが組めない場合もあるでしょう。
そういった際に役立つかもしれない特殊なローンが「親子リレーローン」です。
今回は親子リレーローンの仕組みとメリット、利用する際の注意点について解説します。
親子リレーローンとは、1つのローンを親子二代で返済していくタイプの住宅ローンです。
同時に支払いを進める親子ペアローンとは異なり、最初は親が返済をおこない、退職などのタイミングで返済が子どもに引き継がれます。
親子リレーローンの利用条件は、親子ともに安定した収入があること、返済を引き継ぐ子どもが一人であること、子どもが団体信用生命保険に加入することなどです。
また多くの親子リレーローンでは現在同居中の親子や、将来同居する予定のある親子のみを対象としています。
なお、親子リレーという名称になっていますが、同居などの条件を満たしていれば実際の親子関係でなくてもローンを組むことは可能です。
一般的な住宅ローンでは80歳までの完済を求められるため、ある程度高齢になってからローンを組む場合は毎月の負担が大きくなります。
一方、親子リレーローンでは最終的に子どもがローンを完済することになるため、完済時の親の年齢には制限がありません。
そのため、高齢になってからでも余裕をもった返済期間の設定が可能です。
また、親子リレーローンの親と子の収入を合算するため、借り入れ可能額を引き上げやすいというメリットを持ちます。
そして、親子リレーローン住宅ローン控除の恩恵が大きい点も重要なメリットです。
たとえば省エネ基準適合住宅購入のために3,000万円を1人で借り入れた場合の控除額は21万円ですが、親子リレーローンでは2倍の42万円が控除の対象となります。
借り入れ限度額は物件の種類によって異なりますが、いずれの場合も控除は2倍になるため節税に大きく役立つでしょう。
親子リレーローンにおいて親が返済を担当している期間の子どもは、親の連帯債務者となります。
ダブルローンに対しては審査が厳しくなるため、子どもが新たな住宅ローンを組むのは難しいでしょう。
また、親子リレーローンでは子どもだけが団体信用生命保険に加入していた場合、親が死んでも残債が消えることはありません。
親が早期に亡くなるリスクも想定し、何らかのリスクヘッジが必要になります。
不動産登記は持ち分に合わせなければいけないので、みなし贈与として扱われないためには名義変更のタイミングにも注意が必要です。
親子リレーローンは親子が順番に返済をおこなうローンであり、借り入れ可能額が引き上げられ、返済期間にも余裕がもたせられます。
子どもが新しいローンを組みづらい、親が死亡しても残債が消えないといったデメリットももつため、申し込む前にはリスクについてもしっかり確認しておきましょう。
神戸市の不動産のことなら「株式会社IE'S」にお任せください。
売却・買取を得意とし、「一戸建て」「マンション」「土地」と幅広くご提案が可能です。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓